「家」は「人の暮らしを包む器(うつわ)」であると私たちは考えます。盛り付ける料理によって器が異なるように、人の暮らしによって家も異なるはずです。自分たちは家でどう暮らしたいのか?つまり、どう子育てをし、どう余暇を過ごし、どう歳をとり、どう老後を過ごしたいかを想像し、家の大きさ、間取り、形、素材、強さ、省エネ、価格などをバランス良く検討し、自分たちのタイミングで、自分たちが望む暮らしを実現していくことが「家づくり」であると考えます。

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「設計」は自分たちが望む暮らしを実現するための最初の行為です。自分たちは家でどう暮らしたいのか、今の住まいのどこが不満なのか、おぼろげでもイメージを私たちに伝えて下さい。イメージが浮かばず、何から検討したらよいかわからなければ、私たちに伝えて下さい。それらを平面図や内観パースや模型などを使って目に見える形にする行為が設計です。最初の設計が自分たちの暮らしに合うこともありますが、合わないこともあります。合っているかどうか、わからないこともあります。そこで、私たちの完成内覧会に参加したり、私たちとコミュニケーションを繰り返したり、設計の時から、自分たちが望む暮らしを実現できる家に近づけていきましょう。

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せっかく家をつくっても、老後まで続くそこでの暮らしが、快適なものでなかったらどうでしょう。夏にジメジメして暑すぎないか、冬にカラカラして寒すぎないか、外からの音はうるさくないか、部屋の中が真っ暗にならないか、赤ちゃんがハイハイするのに床が固くて冷たくないかなど、体感的に快適でないことや、家族が集まって団欒できなかったり、子供が落ち着いて勉強できなかったり、お父さんが集中して考え事をできなかったり、お母さんが家事をやりにくかったり、部屋にモノがあふれてしまいお客さんを呼べないなど、機能的に快適でないこともあります。また、予算オーバーでローンの返済が大変だったり、日々の光熱費がかかりすぎたり、経済的に快適でないこともあります。それらの中で、これだけは譲れない、これなら我慢できるなど、自分たちにとって快適な暮らしを実現しましょう。


家は、赤ちゃんからお年寄りまで、ホッとできる場であってほしいものです。心と体の両方がホッとできることが大切で、そのためには、家の空間が健康である必要があります。夏に風通しが悪くて蒸し暑かったり、冬に日差しが入らなくて寒かったり、化学材料の臭いで目が痛くなったり、床がひんやりして足が冷えてしまうなど、健康を損なう要素はたくさんあります。これらを、家の配置や部屋の配置、窓の設け方や屋根の出し方、断熱の仕方、材料や設備の選定の仕方など、設計の段階でしっかり検討してホッとできる場をつくっていきましょう。

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日本は地震大国と言われるほど、過去、地震や火災による被害を経験してきました。その都度、法律が改正され、対策が講じられてきました。耐震のみならず、制震、免震など、新しい工法も誕生し家づくりに取り入れられるようになりました。一方、いつやって来るかわからない災害に過剰反応せず、基準の性能を確保し、保険に入っておくという考え方もあります。いずれにしても、その他の仕様や性能や予算など、全体のバランスを見ながら、安心な暮らしを実現しましょう。

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気候の温暖化やオゾン層の破壊など、地球規模の気候変動が指摘されています。これらは、人間が、暮らしの快適さや経済の発展を目指し、短期間に二酸化炭素やフロンを大気中に排出しすぎたことが大きな原因と言われています。夏に40℃を超す日があったり、ゲリラ豪雨で水害が起きたり、どこか変だ?と身近に感じる問題です。それらを簡単に解決できるとは思いませんが、日当たりや風通しの良い間取りにしたり、高気密高断熱にしたり、近くの山で採れる木材を使ったり、古い建物を再利用したり、太陽や風などの自然エネルギーを使ったり、エネルギーロスの少ない設備を使ったり、昔の暮らしの知恵を取り入れたり、できることはいくつもあります。自分たちにとって何が快適なのかを考え、家づくりを通して、持続可能な暮らしを実現しましょう。

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家を「つくる」ということは、目に見えない自分たちの望む暮らしを、平面図や内観パースや模型などを使って目に見える形にする「設計」と、それをもとに実際の形にする「施工」から成り立ち、最後に「完成引き渡し」に至ります。そこまでにかける時間は、短ければよい、長ければよいという問題ではなく、それぞれの家づくりに必要十分な時間をかけるということが大切です。人生で最も大きな支出となる家づくりであれば、慎重な判断も必要になります。よほどの理由が無い限り、設計、施工、完成引き渡しまで、時間に余裕をもって取り組みましょう。

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自分たちの望む暮らしを実現する家をつくるには資金が必要です。土地の取得費用、設計や施工の費用、什器備品の購入費用、土地や家の登記費用、それらにかかる税金までを含めた資金計画が必要になります。また、その資金をすべて自己資金で賄うのか、一部をローンで賄うのかを決めなければなりません。ローンを利用する場合は、自分達は何歳まで働き、それまで望む暮らしを継続するために、月の収入のいくらまでなら返済に充てられるかを検討し、それが家づくりの資金ということになります。それを様々な費用にどう割り振るかが資金計画です。自分たちの望む暮らしを実現し、継続できる、無理のない資金計画を立てましょう。


何事も「万が一」ということは起こりえます。家づくりも、設計、施工、完成引き渡しまで細心の注意を払って進められますが、地盤が悪く家が傾いてしまったり、工事の途中で工務店が倒産して家が完成しなかったり、完成引き渡し後10年もたたないうちに雨漏りしたりということが起こりえます。その時のために、地盤に対しては地盤保証、完成については完成保証、雨漏りなどについては瑕疵保証というように様々な制度が整備され、地盤保証と完成保証は住まい手の任意選択ですが、瑕疵保証は工務店の義務になっています。その他、耐震、断熱気密、遮音、採光、防犯などの性能保証もあります。自分たちが安心できる必要な保証を選択しましょう。


家づくりは、完成引き渡しをむかえて一段落となり、いよいよ自分たちの望む暮らしがここからスタートします。かつて日本は大家族で、一つの大きな家に集まって暮らしていましたが、経済成長とともに核家族化し、家は自分たちの世代だけのものという考え方に変化してきました。しかし、現在の少子高齢化や共働きで子育てをするという状況を考えると、大きくなくても一つの家に家族が集まって暮らすことに利点も感じられます。自分たちが建てた家は、子や孫の世代まで暮らしが続くことになり、出来るだけ長生きして欲しいものです。そのためにも、定期的な点検や補修が必要になってきます。工務店に依頼したり、自分たちで手入れをしたり、家を維持していきましょう。